ハーレクイン・シリーズ

      
      公爵とシンデレラ      
    
          彼は明らかに別人を演じている。でも、なぜなのだろう?
    
    
          へスターは結婚もせず、病気の祖父と神経質な母の世話をしている。一族には代々悲劇が続き、つい最近祖父の相続人が相次いで亡くなった。現公爵である祖父と、へスターは血のつながりはない。そこで、アメリカへ駆け落ちして以来音信不通の娘が産んだ直系の孫ジャレッドを捜し出し、社交界デビューさせたいと祖父は言いだした。だが、現れたのはハンサムだが紳士には程遠い人物だった。古ぼけた服装に奇妙な訛。無作法なばかりか賭博で財産を失い、やむなく母の祖国へやってきたという。おまけに彼は突拍子もないことを言いだした。「きみはぼくにイギリスの上流階級でのふるまい方を教えてくれ。ぼくはきみに、キスの仕方を教える」
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- 頁数
 - 288頁 / 新書判
 
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- 発行日
 - 2009年06月05日
 
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- 著者
 - アン・ヘリス
 
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- 訳者
 - 長沢由美
 
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- 定価
 - 954円(税込)
 
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- ISBN
 - 978-4-596-32367-5
 
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- 書籍番号
 - HS-367
 
 



イギリスはケンブリッジに住んでいるが、冬のあいだは夫とともにスペインのジブラルタル海峡に面したマラガのリゾート地で過ごすことが多い。青い海の白い波頭を眺めながら、涙あり笑いありの、ロマンチックな恋物語の構想を練るという。イギリスではすでに三十作以上の著作があり、うち十数冊はハーレクインのミルズ&ブーン社から刊行されている。