ヴァンパイアの一族を描いた〈アルジェノ&ローグハンター〉シリーズや、ヒストリカル・ロマンスを中心に多くの作品を発表しているベストセラー作家。幼い頃から物語を書いていた彼女は、作家という職業に就けたことをとても幸運に思っているという。読者に望むのは、彼女の本を読んで日々のストレスから解放されること。もし時折笑ってくれたら、それは大きなボーナスだ、と語る。

ロマンス市場で絶大な人気を誇るリンゼイ・サンズがMIRA文庫に初登場です!人気の秘密は、なんと言っても緻密なストーリーと含みのあるユーモア。読みながら思わず微笑んでしまうこと請け合いです。今作も例外ではありません。双子の姉妹、シャーリーとベスは非情な後見人から逃げ出しますが、安全のためシャーリーだけ男装し、ベスの“兄”のふりをします。助けの手を差しのべたラドクリフ伯爵と共にロンドンを目指す道中、双子の兄だけに妙な気を覚えてしまい戸惑う伯爵と、そんな彼にドキドキしながらバレまいと必死のシャーリー。さらに途中からシャーリーと妹が“兄”の役を交互に演じることにしたものだから、ややこしいことこの上ありません。伯爵は、兄が気になっていたかと思えば翌日は妹にキスしてしまい……と、もちろん読者にはどちらもシャーリーだとわかっているのですが、なんとも楽しい一幕です。最高にハッピーな読後感をお約束する、キュートでホットなロマンスをお楽しみください。