カリフォルニア州で歴史学と図書館学を修了し、司書として働いたあと1979年より作品を発表。7つの作家名をもち、現在はアマンダ・クイック、ジェイン・キャッスル、ジェイン・A・クレンツの3つの名義をジャンルによって使い分ける。バラエティに富む著作は150冊を超え、全米有力各紙のベストセラーリストをつねに賑わせている。米ロマンス作家協会特別功労賞をはじめ受賞歴多数。

ロマンス小説界にはきら星のようなベストセラー作家がたくさんいらっしゃいますが、抜群の人気と作品数を誇るこの方……ジェイン・A・クレンツがMIRA文庫に久々のお目見えとなりました!本作の舞台は、風変わりな人々がどこからともなく集まってくる町“ウィッツエンド”。数学者やアーティストを親代わりに育ったセレニティは、彼らの才能を活かすため、通販事業を始めることを決意します。そこで白羽の矢を立てたのが、山奥までその評判が届く敏腕コンサルタント、ケイレブでした。出会った瞬間から互いに運命的なものを感じた二人でしたが、ある日届いた脅迫状が状況を一変させます。ケイレブは彼女を守ろうとしますが、ふたたび事件は起きて……。ひとすじなわではいかないヒロイン&ヒーローが持ち味のクレンツ作品ですが、天真爛漫に育ったセレニティと、どこまでも理詰めのケイレブが、今回もみごとな化学反応を見せてくれています。続々登場するウィッツエンドのゆかいな住人たちも見どころ。どこを切ってもクレンツ女史らしさあふれる本作を、じっくりお楽しみください!