1980年代に執筆活動を開始。90年代に入ると数々のヒットを連発し、ロマンティック・サスペンス・ブームの火付け役となる。本書の関連作でもある〈複顔彫刻家イヴ・ダンカン〉シリーズでサスペンス作家に転向、NYタイムズのベストセラーリストにこれまで多数の作品を送り込んでいる。

ロマンティック・サスペンスファンの皆さま、お待たせしました!20年の盲目状態から奇跡の五感を獲得した〈ケンドラ・マイケルズ〉シリーズ最新作がついにお目見えです。前作『見えない求愛者』では、ケンドラが初めて捕らえた殺人鬼コルビーが彼女に魔の手を伸ばすものの、公開処刑されるという場面で終わっていました。それから4カ月がたちましたが、ケンドラだけがその死を信じることができません。呼ばれてもいない事件現場に乗り込み、宿敵の痕跡を見つけようと必死な彼女に、人々は冷たい視線を向けはじめます。ケンドラの中傷記事まで出てしまいますが、記者が遺体となって発見され、手口はまさしくコルビーのもの。間の悪いことに、いつも陰ながらケンドラを支える“人形使い”アダム・リンチは海の向こうです。いったいどうなるの?とやきもきしているところへ登場したのが、ケンドラの友人ベス・アヴェリーでした。実は彼女、別シリーズに登場する復顔彫刻家イヴ・ダンカンの異父姉。その見た目とは裏腹に、大の男を一発KOできるほどの武闘派です。じわじわと迫ってくる殺人鬼から、ケンドラとベスは逃げきることができるのか?シリーズ3作目にして、スリルとサスペンスは最高潮!まさしくジェットコースターのように、圧巻のラストまで連れていかれます。アイリス・ジョハンセンここにあり!な本作を、じっくりご堪能ください。