ヒストリカル・ロマンス界で最も人気のある作家の一人。NYタイムズ紙のベストセラーリストの常連で、1位に輝いた作品も多くある。

いきいきとしたキャラクター描写と絢爛豪華な世界観が大好評のジョアンナ・リンジー。数多くの作品を生みだし、ロマンス界の大御所となった今も、軽やかなユーモアをまとった恋物語で私たちを魅了し続けています。今回ヒーローを務めるのは、突然母方の祖父の侯爵位を継ぐことになったハイランダー、ダンカン。亡き母の約束を守るため、嫌々ながら海を越えたダンカンは、英国の地に“花嫁”も待ち受けていることを知ります。英国一の美女だという婚約者は、たしかに輝くような美貌の持ち主でしたが、その下には傲慢な素顔が隠れていました。“ハイランドの野蛮人”と結婚したくないがため、みなの前で彼を馬鹿にして、わざと婚約破棄に持ち込ませようとする彼女に、誇り高きダンカンは当然激怒します。そんな彼の心を癒したのが、同じくその場所に居合わせたサブリナでした。飾り気のない人柄と愛くるしい笑顔に彼は惹かれていきますが、ダンカンの魅力を認めた婚約者が翻意し、ふたりは複雑な立場に置かれることになって……。平凡な見た目ながら美しい心を持つサブリナと、どこまでも意地悪な婚約者のやりとりは、往年の少女漫画のような魅力たっぷり!次々と巻き起こる事件にページをめくる手が止まりませんでした。けなげな壁の花を応援したくなること間違いなしの本作に、どうぞご期待ください。