情熱的でドラマティックなロマンス小説を得意とする全米ベストセラー作家。カリフォルニア大学サンタ・バーバラ校で人類学と史学を修めたのち不動産ブローカーとなり、作家ラリー・J・マーティンと出会って結婚。1985年に執筆業を始め、セクシーな作風が瞬く間に人気を博す。作品は17カ国で訳されており、総発行部数は1,000万部を超える。

キャット・マーティン渾身のヒストリカル、公爵家のセクシー3兄弟の結婚にまつわる3部作〈BrideTrilogy〉の第2弾です!前作『緑の瞳に炎は宿り』は、長男ロイヤルのロマンスでしたが、今作のヒーローは次男リース。彼は軍を退役したのち、亡き父の遺言により、親族の領地を引き継いで大地主となりました。しかし、彼はそんな生活に人知れぬ虚しさを感じています。原因はもちろん女性。リースが人生をかけて愛した女性エリザベスは、彼の帰郷を待たずに別の男性と結婚し、未亡人となった今はリースの居城近くに暮らしています。顔を見たいような見たくないような、裏切った理由を知りたいような知りたくないような……そんな悶々とした思いがリースを苦しめているんですね。そして物語はある晩、エリザベスが血相を変えてリースの城へ助けを求めてやってくるところから大きく展開します。しかも彼女はリースにそっくりの小さな息子をつれていて……。さて、そのあとどうなるかは、ぜひ読んでお確かめください。二人のせつない心のうちを丁寧に描き出し、読み手を物語に深く引きずりこむ手腕はさすがキャットマーティン!前作とはまた違った、しっとりと味わい深い大人のロマンスをお楽しみいただけること請け合いです。