カリフォルニア州サクラメントの生まれ。9歳のときにハワイへと越す。幼少期はほとんどの時間を海で過ごし、自然や昆虫、魚たちと遊んだ。また本の虫でもあり、授業中でも隠れて小説を読み耽っていたほど。やがて読書への情熱が彼女を執筆へ向かわせる。『TheIronKing』でデビューするや同作でRITA賞を獲得し、その才能を見せつけた。

「〝妖精〟が出てくるなんて、ふわふわした可愛いファンタジーに違いない」上のあらすじを読んでそう思われた皆様。ぜひ実際に本作をお読みになってみてください!これ、ただ“可愛いだけのファンタジー”じゃありません。出てくる妖精ときたら、「将来生まれる子供をよこせ」だとか「キャベツに変えて食ってやろう」なんて言い出す、残酷な面々だらけ!ジュリー・カガワが創りだす美しくも残忍な世界に、ぐぐっと引き込まれること間違いなしです。それもそのはず、実は本作、デビュー作にも関わらず圧倒的な筆力でRITA賞を受賞。2011年の全米図書館協会が選ぶ10選にも選ばれた秀作なんです。嬉しいことに、すでに原書を読まれている日本ファンの方も多く、口コミで世界に人気が飛び火しています。実際、翻訳者の宮崎真紀さんをはじめ、編集担当の私も、マーケティング部の担当も、読んだ人間が次々と口をそろえ「面白い!」と絶賛。夢物語好きな方はもちろん、「ファンタジーなんて……」と普段は敬遠されている方にも、ぜひ読んでみていただきたい一作です。