カリフォルニア州サクラメントの生まれ。9歳のときにハワイへと越す。幼少期はほとんどの時間を海で過ごし、自然や昆虫、魚たちと遊んだ。また本の虫でもあり、授業中でも隠れて小説を読み耽っていたほど。やがて読書への情熱が彼女を執筆へ向かわせる。『TheIronKing』でデビューするや同作でRITA賞を獲得し、その才能を見せつけた。

全米大ヒットファンタジー、後編です!本作が“ただ可愛いだけのファンタジー”ではない理由のひとつは、おそらくそこに込められている著者からのメッセージ。毎日仕事に明け暮れ、パソコンの前でカタカタと音を鳴らす……そんな忙しい日々や科学技術の進歩に溺れる私たち現代人に贈られたメッセージが、本書の随所にちりばめられています。これって日本を代表する映画監督、宮崎駿さんの作品にも通じるものがあるのかな、と思いました。ちなみに著者のジュリー・カガワは名前からわかるとおり、父方の家系には日本人の血が流れているそうです。皆様に“ネバーネバー”の世界にどっぷりとはまっていただけることを心から願っております。独自の世界観、冒険、仲間、恋——美味しい実がぎゅぎゅっと何粒も詰まった、5つ星ファンタジーです!