ニューヨークに生まれ、子供のころから、効く薬がないと言われるほど活字中毒だった。栄えあるRITA賞を2度も受賞したほか、数々の賞を獲得している正真正銘の実力派作家。

大人気作家と期待大の新作家の作品を取り合わせた、極上のヒストリカル・アンソロジーです。なんたって売りはヒーローの“一途さ”。19世紀のヒーロー像は?と訊かれたら、つい「放蕩者」と即答したくなりますが、本作に収録された3作品のヒーローたちは純情一徹なんです!彼らのヒロインへの純な想いに、キュンキュンさせられること請け合いです。1話目は、心情描写が巧みなメアリー・ジョー・パトニーの『公爵の憂鬱な夜』。ヒロインの気持ちが見えなくて花占いなんかしてしまう公爵が主人公で、ひとりで「好き、嫌い、好き、嫌い……」とやっているところを想像すると、なんとも愛着が湧いてきます。そのほか、キャンディス・キャンプのヒーローも超ド級の純情男子ぶりにとても好感が持てますし、シャーロット・フェザーストーンの描く侯爵も放蕩者なのか実はマジメなのかわからない、女心をくすぐるタイプの美男子。翻訳者の皆さんも「楽しく訳せました!」と大絶賛の珠玉作です。【追伸】C・フェザーストーンはエロティック・ヒストリカルを得意とする作家で、『ロマンティックタイムズ』でも4〜4.5スターを獲得する実力派(4.5スターが最高評価)。2013年には、これまた最高評価を得ている『SEDUCTION&SCANDAL(邦題未定)』を刊行予定ですので、要チェック!