幼い頃から詩や短編小説を書くことが好きで、大学では作家ジェームズ・ジョイスに関する論文で博士号を取得した。その後、文学の准教授を経て作家に転身。セクシーな作風やエンターテイメント性たっぷりのストーリー展開に加え、文学者ならではの入念な時代考証と緻密に構成された文章が高く評価され、数々の賞を受賞している。現在、夫と息子とともにノースカロライナに暮らす。

大好評のエロティック・ヒストリカル3部作〈伯爵令嬢の恋愛作法〉の最終話です!前作『うたかたの夜の夢』から2年後、突如として社交界にスワンリー伯爵家の末娘ジュリエットの噂が広まり始めます。2年前に彼女が巻きこまれた誘拐騒動の真相とはいったいなんだったのか?──シリーズを通して読んでくださっている方はとくに気になっていることでしょう。噂の元をたどり、テンプルモア男爵を訪ねたジュリエットは仰天します。目の前に現れた男爵は、まさに自分を誘惑し連れ去った男と瓜二つだったのですから…。そしてここからが作家の真骨頂、ジュリエットとテンプルモア卿との丁々発止の恋模様が展開していきます。セクシーさにウィットとユーモアを絶妙にブレンドしたヒストリカルを描かせたら、サブリナ・ジェフリーズはやはりダントツ!ぜひぜひご一読いただきたい傑作です。