多彩なジャンルを描き分ける、いま最も注目の作家。その作品世界はエロティック・ヒストリカルからパラノーマルまで多岐にわたり、匂いたつような官能性と、心に残る想像性で読者の心を魅了している。カナダのオンタリオ州在住。

“物語の世界へ身体ごと堕ちていく感覚が味わえる”——前作『オニキスは誘惑の囁き』で、読者の方からそう評された、シャーロット・フェザーストーン。本作も濃密で官能的な世界にのみ込まれそうな作品です。主人公は、気が強いふりをしているけれど実は繊細な心を持つ侯爵令嬢ルーシー。彼女の求婚者、サセックス公爵はいつも冷静沈着な堅物で、ルーシーは彼を冷たい男性だと思い込んで反発していました。ところがある日、ルーシーは公爵を挑発しすぎてしまい、彼は抑えつけていた欲望をあらわにします。冷たさとは程遠い、燃えるような情熱。淫らで愛に満ちたささやき。ルーシーは誘惑に抗おうとしますが……。日頃の礼儀正しさを脱ぎ捨てた、セクシーな公爵の誘惑は必見です!