イギリスのウェールズ生まれ。幼いころから姉と一緒に物語を創作するのが好きだった。ジェイン・オースティンやジョージェット・ヘイヤーを愛読し、英国摂政期のロマンティックな世界を描きたいと思うようになる。現在、夫ともにカナダに住む。

リージェンシーと言えば“読者の皆さんからもっとも愛されている”と言っても過言ではない時代。絢爛豪華な19世紀英国には、ぐぐっと引き込まれてしまう独特の魅力がありますよね。そんな19世紀英国で繰り広げられる3つのロマンスをお届けします。『世紀をこえた愛』は、メアリ・バログが新境地に挑戦した、スピリチュアルでちょっぴり不思議なロマンス。前世の記憶をもつ恋人たちのお話です。実は本作、ジェイン・オースティンの『説得』をモチーフに書かれたもの。そのあたりにもぜひご注目を!また、ニコラ・コーニックの『愛人は叶わぬ夢を見る』は、公爵と元愛人が織りなす、身分違いが切ない波瀾の愛。ラストで明かされる真相に涙、です。シャーロット・フェザーストーン『公爵からの甘美な恋文』は、赤面必至——著者ならではの、詩的に紡がれるエロティックな世界が待っています。いつしか結婚生活に溝ができてしまい、涙に暮れていた公爵夫人のもとに、夫から手紙が届いて…?それぞれに趣向の違う、1冊で3度美味しいアンソロジーです!