ハーレクイン・シリーズ

愛しのリモンチェッロ
初恋はほろ苦いレモンの味。わたしが作った食前酒のように……。
「クラリシマ、まさか忘れたわけじゃないだろう!」その声に、クララははっと息をのみ、振り返った。ヴァレンティノ! 九年ぶりに幼なじみが戻ってきた。クララのことを“クラリシマ”と愛称で呼ぶ、ただひとりの人。そして、わたしにとっては“ティノ”。でも、もう昔の彼ではない。今はF1レーサーとして名をはせ、社交界をにぎわすプレイボーイ。その顔はテレビやタブロイド紙で、幾度も見せつけられている。父親のレストランの経営を立て直すため、当分町にいるそうだけれど、会ったとたんデートに誘う彼の真意が、クララにはわからなかった。いずれ町からいなくなる人と、浮ついた関係など結びたくはない。それにクララにはもう一つ、彼との関係に踏み切れない訳があった。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年04月05日
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- 著者
- レベッカ・ウインターズ
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- 訳者
- 木内重子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-22161-2
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- 書籍番号
- I-2161
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- ミニ
シリーズ - 恋人たちのレストラン
- ミニ
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アメリカの作家。十七歳のときフランス語を学ぶためスイスの寄宿学校に入り、さまざまな国籍の少女たちと出会った。これが世界を知るきっかけとなる。帰国後大学で、多数の外国語や歴史を学び、フランス語と歴史の教師になった。ユタ州ソルトレイクシティに住み、四人の子供を育てながら執筆活動を開始。これまで数々の賞を受けたベテラン作家である。